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【院長インタビュー】これからの那須北病院が目指す“優しさの医療”とは

院長 橋本雅章

徳島大学卒業。専門は脳神経外科。大学を卒業後は自治医大にて勤務。その後、2001年より2021年3月まで国際医療福祉大学病院 脳神経センター長、脳神経外科教授として勤務。2021年4月より那須脳神経外科病院(現 那須北病院) 院長就任。現在に至る。

▼目次
当院の役割
私のミッション
当院で経験できること
大切にしたい考え方

当院の役割

― これまでの30年と、これからの未来に向けて

那須脳神経外科病院(現 那須北病院)ができた30年前、この栃木県北エリアには脳神経外科の病院がなかった。この病院が脳疾患の患者さんにとっての駆け込み寺のような存在だったわけです。その頃は緊急手術にも対応し、ICUの設備も備えて、脳疾患をトータルでカバーしてこの地域を支えてきました。それから時間が経ち、ようやく近隣に大きな病院ができ、役割の棲み分けができてきました。

当院は100床の病院で、約50床が急性期の病棟です。救急車は断らないというのが当院の基本方針ですが、当院へ運ばれる患者さんの多くは脳梗塞や頭部外傷の方で、中でも緊急手術が必要になるようなケースは、常時麻酔科医がいる大きな病院にお願いをするようになりました。
残り50床は回復期リハビリテーションの病棟です。急性期の病院で治療を終えられた患者さんを当院で引き受けて、予防・再発しないための指導や地域・在宅へ復帰していただくためのリハビリテーションを提供しています。

さらに今後強化すべきは、在宅におけるケアを充実することが大切だと考えています。当院を退院されて自宅へ帰られる患者さんに対して、デイサービスだけではなく訪問看護や訪問リハビリを強化していきます。医師や看護師、リハビリテーションスタッフの中にも、在宅医療に興味を持っておられる方が増えてきていると思います。当院も、病院から地域・在宅へシームレスな医療・看護・リハビリを提供していける病院を目指していきます。

私のミッション

― 私がこれから守っていくのは、献身的で素晴らしい医療スタッフたち

私が2021年4月1日に当院に来てから1週間働いて感じたことは、「医療スタッフが非常に献身的である」ということです。患者さんやご家族への言葉遣い、お話をするときにそっと手を添える優しさを現場のあちこちで見ることができました。深町名誉院長が「優しさの医療を患者様に提供する」という理念を掲げてこれまでやってこられたことが、スタッフにも行き届いているなと感じました。そして、私が院長のバトンを受けて最初に思ったことは「この素晴らしい医療スタッフを守らなければいけない」ということでした。

守るというのは、まず1つは「生活を守る」という意味での安定経営の維持です。もう1つは「スタッフが自分の能力を最大限に発揮できる環境を守る」ということです。特に脳神経疾患というのはチーム医療が重要です。医師・看護師・リハビリ・薬剤師・医療ソーシャルワーカーといった多職種がチームとなって、患者さんの治療・在宅復帰に向けた支援をしていきます。そして、チームの中で自分の考えや意見をしっかり言えるシステムを作ることが大変重要だと考えています。

100床の小さな病院ですので、スタッフが自由に考えや意見をお互いに言い合える環境を整え、風通しの良い病院にしていきたい。それを実現することが、地域の患者さんへの貢献につながると考えています。

当院で経験できること

― 人生の最期に向き合う

高齢者の方が多く入院されてくる中で、脳疾患というのは最終的には生死にかかわります。「どのような生涯の最期を迎えるのか」ご家族ごとに環境が異なる中で、それぞれの患者さんがどのような時間を過ごしていくことが幸せなのかを考えることになります。
「人間、いつかは死ぬ」という点では、それは私たち自身や自分たちの家族の問題に向き合うことでもあるように思います。
人生の最期のときに少しでも幸せを感じていただけるようにサポートする、そういうところを仕事にしているんだと感じていただきながら、スタッフ自身の人生においても貴重な経験を積んでいただけると思います。

大切にしたい考え方

― 「優しさの医療を」そのために私たちがやるべきこと

私はもともと人文科学や芸術の世界が好きです。医師となった今でも、私は人文系の人間だなと思います。医師は理系のイメージがありますが、実際になってみるとそんなに複雑な計算は必要ない。やっぱり患者さんやご家族といった「人」との関わりが大変重要になってきます。
私が好きな文芸評論家の言葉で、「科学をあまり信頼しすぎてはいけない」というのがあります。医療には科学やデータでは割り切れないところがあって、無理やり割り切ろうとするとそこには矛盾が出てきます。いわゆるビッグデータは診療の指標としては重要ですが、統計であって、すべての患者さんを一律にあてはめるだけでは、私たちが目指す「優しさの医療」は提供できないと考えています。個々の患者さんの性格、家族環境、経済的な問題等一人ひとり異なります。その中でそれぞれの患者さんに少しでも合った良い医療を提供することが重要なのです。
哲学や心理学、文学といった人文科学に広く触れることで、さまざまな「人」と関わっていくときに人間としての幅が出てくると感じています。これからも、一緒に働く仲間とともに「人」として成長していきたいと思います。

(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)


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