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私が認知神経リハビリテーションに出会って変わったこと

リハビリテーション部チームリーダー・理学療法士 佐々木 | 好きな言葉「NoPain,NoGain」

高校時代バスケットボール部に所属していた佐々木さんは、骨折等の怪我で3年間の大半が松葉杖生活でした。そんな中、少しでもほかの部員の為になればと思い始めたテーピングやストレッチの勉強が面白く、理学療法士の道を志します。地元の宮城県を離れ、新卒で入職した那須北病院(旧 那須脳神経外科病院)で認知神経リハビリテーションを学び実践する彼は現在、4年目でチームリーダーを任されています。そんな佐々木さんに、当院での仕事についてお話をうかがいます。

▼目次
認知神経リハビリテーションとの出会い

当院で働く魅力
自由に学べる環境

認知神経リハビリテーションとの出会い

ただ体を動かすだけのリハビリしかできていなかった

もともとはスポーツで怪我をしたことがきっかけで興味を持った理学療法士の仕事でしたが、実習等を通して分かったことは、高齢社会が進む日本では、リハビリの患者さんの多くが高齢者で、脳疾患の方や手術後の患者さんの在宅復帰に向けたリハビリがほとんどだということでした。
実際に那須北病院で働き始めて2人目に担当した患者さんは、左右両方の脳出血が原因で四肢麻痺の状態で、言葉も喋れないという患者さんでした。リハビリに取り組んだ結果、退院される時には一人でベッドから起きて座れるまでは動けるようになりましたが、立って何かをするということは介助が必要でした。その頃の私は、ただ立つ、歩く、足を動かすといったリハビリしかできていなかったなと思います。

現在私は「認知神経リハビリテーション」という方略を那須北病院で学び実践しているのですが、当時その知識・技術を持っていれば、患者さんの退院後の生活にもっとコミットした内容のリハビリができたのではと思います。

― 変化したコミュニケーションの取り方

伝統的なリハビリのアプローチは、運動の回復を目的とする「運動の再教育」ですが、認知神経リハビリテーションでは「脳を回復させる、神経を回復させる」というアプローチを取ります。

私自身、認知神経リハビリテーションを学んで一番変わったのは、患者さんとの会話の内容が変わりました。それまでは、お天気や最近のニュース等の世間話をしながら足を動かしたり歩く動作に取り組むだけでした。認知神経リハビリテーションを学んでからは、ただ足を動かすだけではなく、「今、足のどのあたりが動いていますか?」「足は今動いていますか?それとも止まっていますか?」と問いかけを行うように変わりました。患者さんが自分の足が動いていることを認知・自覚できているか。問いかけることによって、それまでは認知・自覚できていなかった自分の体の動作を、患者さんの脳が認知・自覚できるように導いてあげる。こうしたアプローチが、脳を回復させ神経の回復を目的とする認知神経リハビリテーションの特徴です。

患者さんが自分自身の体の動作を意識して考えるようになることで、リハビリが受動的なものから能動的なものへと変わっていきます。すると患者さんは「さっきトイレに行った時に、体が自由に動いたよ!」という風に、自分の体の動作に意識を向けた発言が出てくるように変わっていきます。日本人は、自分のことを聞かれるのが嫌いな方も多いと言われます。認知神経リハビリのアプローチでは、こちらから患者さんに問いかけることが多いため、患者さん自身が自分の体と向き合うことになります。そうなると、自分の体が悪くなっていることを受け止めきれない方もおられますので、進めていく難しさはあります。患者さん自身が自分の体と向き合えるようにじっくりと時間をかけながら、認知神経リハビリテーションに取り組んでいます。

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当院で働く魅力

退院に向けた多職種チームでの仕事

病棟で患者さんと接する時間の長い看護師の方々も、早期でのリハビリの開始に協力的ですごく助かっているなと感じます。車椅子に乗りにくい患者さんの食事については、2~3人がかりで頑張って移乗・離床をして食事介助に取り組んでいただいたり。トイレでの排泄が難しいかなと思う患者さんであっても、看護師の方々が頑張って移動の介助をしながら取り組んでいただいたり。リハビリスタッフだけではなくて、看護師の方々も「患者さんがどういった生活を送ることができれば幸せなのか?」を一緒に考えて、それを理解して動いてくださっているというのを感じます。退院に向けて他部署・多職種が一緒になって取り組めているチームワークの良さが、那須北病院の強みであり、働くスタッフにとっても魅力を感じるところだと思います。

学びを使える知識・技術へ

那須北病院のリハビリテーション部は、私も含め若いスタッフが多い組織です。まだまだ全員が知識・技術を身に付けていき、ベースを上げていくことが必要だと感じています。
スタッフの人材育成については、毎週1回リハビリテーション部全体で勉強会が開かれ、学ぶ機会は整ってきていると思います。次の段階として、学んだことをスタッフ一人ひとりがいかに吸収して、知識・技術を定着させることができるかが課題だと感じています。私自身、チームリーダーとして、メンバーの方々が学んだことをしっかりと自分のモノにできているかどうか、声かけをしながらフォローしていいきたいと考えています。

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自由に学べる環境

― 学んで、実践して効果を実感できる環境

那須北病院では、リハビリテーション部長の徳原先生をはじめ、私以外にも複数名のスタッフが認知神経リハビリテーションを学んで実践しています。ここまで力を入れているのは栃木県でも当院だけだと思います。栃木県内でも遠方から認知神経リハビリテーションを求めて通院されるリハビリ患者さんもいらっしゃいます。認知神経リハビリテーションを勉強したい方にとっては魅力的な環境だと感じています。
一方で、リハビリテーション部のスタッフ全員が認知神経リハビリテーションを勉強して取り組んでいるわけではありません。リハビリテーションにはさまざまな方略があり、当院のスタッフは自身が学びたいものを自由に選択して学ぶことができ、実践することが許されています。

さまざまな知識・技術に触れながら、自分自身が描く理学療法士を目指していく。そんな環境が、那須北病院のリハビリテーション部にはあると思います。少しでもご興味がある方は、ぜひ見学にいらしてください!

(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)

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